若くして世を去ったフォトグラファー、マイケル・クーパー。
ビートルズの「サージェント・ペパーズ」のジャケットを撮影したことで超有名ですが、彼の写真集「blinds & shutters」がジェネシス出版から発売されたのは今から15年ほど前でした。
革張りの表紙と上質紙に特殊印刷された豪華写真集は当時日本では12万円くらいで売られており、欲しくても手が出なかったのですが、最近やっと中古で手にいれました。
この写真集には有名アーティスト何十人の中からランダムに10人の直筆サインが書かれたシートが付いているのですが、入手したものには、大物有名どころはありませんでしたが、ピーター・ブレイク、二ール・アスピノール、アストリッド・キルヒヘル、クラウス・フォーマン、ユルゲン・フォルマーなどビートルズ関係がずらりで、思わずニヤリ。やはりクラプトンやビートルズのメンバーがあるとお高いようです
手にとってペラペラと、と言ってもかなり重いので、床に置いて眺めていると、ビートルズよりもローリング・ストーンズのメンバーのショットが多いのに気が付きます。特にキースのカッコいいショットがいっぱい。「あのブートのジャケットはここからパクってたんだな」と気付くこと再三。
また、キースがグラム・パーソンズと夜空を見ながら「スティッキー・フィンガーズ」収録の「ムーンライト・マイル」を作曲したという伝説のジョショア・トゥリー・ナショナルパーク(カリフォルニア州)でのショットなんかもあり、感慨深いものがあります。
サージェントの撮影現場のショットも見ごたえがありますが、この写真集の主役はストーンズ、特にキース・リチャーズであると断言しましょう。ストーンズが、サージェントに対抗すべく「サタニック・マジェスティーズ」を制作した時、ジャケット撮影に彼を起用したことは有名ですね。
40周年ということで「サージェント・ペパーズ」の記事として紹介するつもりが、なんかストーンズの記事になってしましましたが。
添付のフォトは「blinds & shutters」から、サージェントのセットの前でポーズをとるマイケルとマダム・タッソーの蝋人形館から借り出したビートルズの蝋人形。このビートルズの蝋人形、サージェントのジャケットではそれなりに似ているなあ、と思っていましたが、こうしてみるとポール以外ぜんぜん似てませんねえ。