shadow_pmcのブログ (旧 ビートルズ徒然草)

ビートルズのレコードの重箱の隅を突っつくブログです。

オーディオグレードアップの泥沼

レコードの再生において「良い音」とは、どんな音なのでしょうか?
 
様々なオーディオ誌、音楽雑誌などから拙者が想像してきた「良い音」、言い方を替えると「優れたオーディオセットから再生される理想的な音」のイメージは、次のようなものです。
・まるで目の前でアーティストが歌い、バンドが演奏しているように聞こえる
・各楽器の上下、左右、奥行きの位置関係までわかる
・ヴォーカリストの顔や口の大きさまでわかる
・スピーカーから音が出ているという感じがしない
・飛行機の音は天井から聞こえてくる
・モノラルでも立体的な音空間が浮かんでくる。
など、など。
拙者が求める「良い音」とはこのようなものだという事です。
 
さて、レコードのオリジナル盤を集めだしたころ、拙者のオーディオセットは、プレーヤー、アンプ、スピーカーすべてが各5万円~7万円位のビギナークラスのセットでした。
当然、この程度のセットで上記の感覚を味わうことができないのは当たり前、お金をかけて良いセットを揃えるとそんな音が鳴るのだろうと思っていました。
 
その後、レコードコレクションのレベルも上がったこともあり、「これらを再生するにはもっと良いオーディオでないと勿体ない、レコードがかわいそうだ」との知人の言葉もあり、10年ほど前にプレーヤーは20万円、アンプとスピーカーは30万円、カートリッジは4万円クラスにグレードアップ。
この時は特にプレーヤーの性能向上が大きく、かなりワイドレンジな音になり、確実に再生音は1~2ランクグレードアップ。しかし、まだその「良い音」は味わえませんでした。
 
この時のアンプは往年のビンテージ機種(中古)だったので、2年前にアンプを同価格帯の最新型に買い替えたのですが大きな変化なし。
そこで今回、最後の砦、音の入口であるカートリッジに手を入れ、悩んだ挙句、中途半端なグレードアップではなく、現行機の3倍の価格のカートリッジを購入。
 
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結果は?
再生音は確実にランクアップしているとは思えますが、残念ながら期待した「良い音」は味わえませんでした。
オーディオに突っ込める資金、拙宅のような猫の額程度の広さの部屋で蚊の鳴くような音量でしか鳴らせない環境面での限界が分かった気分です。
 
「オーディオに3倍お金をかけても、音は3倍良くなることはない」、改めて納得。
という事で、拙宅のオーディオのグレードアップはこれで終わり。