shadow_pmcのブログ (旧 ビートルズ徒然草)

ビートルズのレコードの重箱の隅を突っつくブログです。

ビートルズ UK盤 シングルスタンパーを探し求めると...

レーベルを集めているので同じアルバム、シングル、EPが多いものでは数十枚単位で所有しておりマザーやスタンパーの種類も多く、何らかの研究材料になりそうな気はします。

ビートルズに関して言えば、1990年頃からの「UKオリジナル盤」からいわゆる「マト1」志向、そして最近は初回マトでマザーが「1」でスタンパーが一桁の「シングルスタンパー」へ人気へ変わってきており、市場価格も高騰してきているようです。同じUKオリジナル盤でも若いスタンパーでプレスされた盤が音が良いという評価なんでしょう。

最強は初回マトのマザーが「1」でスタンパーが「G」のいわゆる「1G」盤となるわけですが、両面が「1G」の盤を発見するのは奇跡に近いです。まあステレオ盤「PLEASE PLEASE ME」(PCS3042)のように最初にプレス機にセットされたスタンパーが「1G/1R」と「1R/1G」でそもそも「1G/1G」が存在しないものもあるようです。

さて、面で言えば軽く1000を超える拙者のコレクションを調べてみると、初回マトでマザー「1」は全体の30%くらい、そのうちシングルスタンパー10%くらいなのでトータルすると3%くらいしかない。それが両面となるとわずか10数枚。 ほとんどがプレス枚数が少なかったシングル「Love Me Do」やアルバム「PLEASE PLEASE ME」などの初期盤やエクスポート盤に集中。その中に1枚だけ「1G/1G」がありました(ご安心ください、状態は悪いです)。

1枚のスタンパーで2,000〜3,000枚のレコードをプレスできるらしいので、同じ「1G」スタンパーでプレスしても1枚目と3000枚目では、当然後者の方がスタンパーが劣化(摩耗)する分、音は悪くなる。となるとくたびれた「1G」と次のフレッシュな「1R」では、おそらく後者の方が音が良いでしょうし、そもそも一度に複数のマザーやスタンパーを用意したと思われるので、良い音の盤に当たるかは運、と思っておいた方が気が楽でしょう。

ちなみに拙宅にはその違いを聞き分けるオーディオも再生環境もなく、拙者自身そのような高感度な耳も備わっていない。残念!