拙ブログのアクセス分析を見ていると、 午前3時から5時ころに急にアクセス数が増える日があります。時間的に国内というより、最近は翻訳ソフトの精度も劇的に良くなっていることもあり、どうやらヨーロッパのマニアの方にもご覧いただいているのではないか、と思ったりしています。
このところアクセスが多い記事は去年の7月に書いた「シングルスタンパーを探し求めると」で、やはり皆さま若いスタンパーのレコードに興味がおありのようです。今日はそのスタンパーに関連する、ちょっと違うお話です。
BeatlesのUK盤、EMIプレスの場合、マトリクス番号が6時の位置とすると、マザー番号が9時、そしてスタンパー番号が3時とルールが決まっています。ところが拙者が所有する中にスタンパー番号がなんと12時の位置に刻印されているものがあります。
この写真をご覧ください。
アルバムHELPのステレオ盤PCS3071、イエローパーロフォンのType4レーベル(THE GRAMOPHONEリムでSOLD IN UKのリマークなし)のB面です。
6時の位置にマトリクス番号「YEX 169-1」、画像のように9時の位置にマザー番号「3」、そしてその右上にスタンパー番号「PH」が12時(正確にいうと11時30分ごろ)の位置に刻印されています。
文字の方向からして単なる位置の打ち間違いと思われ、当然同じスタンパーでプレスされたレコードは同じことになっているので一定枚数は存在します。
所有するLP、シングル、EPのレーベルA面、B面で言ったら1000以上の中のたった1面にある変態盤。これからもマニアでないと気づかないようなものも含めて、このようなルール違反の変態盤を紹介していきたいと思いますので、お楽しみに。