shadow_pmcのブログ (旧 ビートルズ徒然草)

ビートルズのレコードの重箱の隅を突っつくブログです。

THE BEATLES GET BACK... NAKED ビートルズ本

田舎に住んでいるので、近くに大きな書店やCDショップが無いという事情もあり、ビートルズ関係の本はもっぱらネットで買っています。(便利な世の中になりました)
 
4~5年前にビートルズのLPボックス(ステレオ盤)が出た時に、「Beat Sound Special Edition BEATLES デビュー50周年本祝祭号 音盤」をネットで買った時、無駄な写真や過去記事の再録でページを使い、その中身の無さに1800円を支払った事を後悔し、「やっぱり高価な本は、店頭で中身を見て買うべし」と固く心に誓ったことがありました。
 
さて、藤本国彦氏 著 「GET BACK... NAKED」(定価3240円)です。
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なんとケース入り。しかも上部がナナメにカットされた変形版です。
 
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なんとなんと、各ページはコーナーや上部、端がそれぞれ縦横ナナメにカットされた仕様です。ページ表記は、本編がNO A 000010~、巻末付録がNO B 000212~ と、細部に拘りが見えます。

 
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中身に行きます。
プロローグに続き、まず、1969年1月のゲットバックセッションの毎日の解説です。特に演奏された曲や会話、メンバーの行動などのトピックスが1日に2ページでまとめられています。
次に、セッション終了後から正式に「Let It Be」として発表される紆余曲折の解説があります。
 
 
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次に、データ版として、毎日のセッションでの演奏曲とそれらがどの公式レコードや映画で使用されたか等が詳細に書かれています。
 
そしてエピローグがあって、本編は終わりです。
ここまで、209ページ。
 
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ここからは、巻末付録が2本。
まずは、「ビートルズのデザイン」by松田行正
各アルバムジャケットなどに関して、撮影日やフォトグラファー、文字のフォントなどの説明から、このデザインに至った経緯などが当時のビートルズの状況から解説されています。
 
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巻末付録の2本目は「」女子高生 放課後ロンリーハーツクラブ」なるマンガ。約30ページ。未読。
 
ゲットバックセッションの日々の詳細については、20年以上前から様々な研究本が発売されていましたが、残念ながら洋書であったり、日本語でも雑誌の連載物であったりで、1冊でまるごと読める日本語の本がありませんでした。
拙者は本書にそれを期待したのですが、価格が価格だけに、残念ながら期待外れでした。
マークルイソン著「ビートルズ史」を読んだ後だけに、この落差が激しい。
 
もし店頭で立ち読みでもできれば、買っていないであろう1冊。(実際はケース入りなので立ち読みはできない模様)
せめて体裁にここまで凝らず、全体の3割を占める編集意図不明の巻末付録はなしにして、純粋なゲットバックセッション本として1000円前後で発売できなかったのでしょうか?
残念。