shadow_pmcのブログ (旧 ビートルズ徒然草)

ビートルズのレコードの重箱の隅を突っつくブログです。

ピーター・ドゲット著 「ザ・ビートルズ 解散の真実」

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また興味深い本が発売されました。
ピーター・ドゲット著 「ザ・ビートルズ 解散の真実」
2009年発刊「You Never Give Me Your Money」の翻訳本です。
500ページ以上ある分厚い本。
 
ビートルズの解散の原因については、古くは「ザ・ビートルズ・アンソロジー(映像、書籍)」、最近では以前ご紹介したジェフ・エメリック著「ビートルズサウンド 最後の真実」やブライアン・サウソール他著「ノーザン・ソングス」などで深掘りされてきました。
 
ご存じのように、ブライアン・エプスタイン無きあとのマネジャーの不在、、ヨーコやアラン・クラインの登場、自ら立ち上げた会社APPLEの運営トラブル、NEMSやノーザン・ソングスを巡る版権ビジネスのゴタゴタ、4人の成長、音楽性の違いなどなにより4人の人間関係が完全に崩壊、解散に至ったわけですが、この辺りが様々な事実や関係者の証言によって非常にリアルに描かれております。
 
例えばGET BACKセッションも終盤に入った1969年1月末は、音楽面だけでなく、アラン・クラインを巡るポール対ジョン、ジョージ、リンゴの対立が激化したなかで、セッションを続けていたなど、読んでいるこちらまで悲痛になってきます。 
 
おもしろくて、けさ届いてから160ページを一気に読んでしまいましたが、これ以降は解散後の話になるので、今後どんな話がでてくるか楽しみです。
 
ビートルズが好きな人にとっては、知りたくない事実もたくさんありますが、好きを通り越したビートルズ信者ならぜひ読んでおくべき本。
ちょっと値段が高い(3780円)のが残念ですが、それなりの価値はありそうです。