昨年は、拙者が知る限り、ビートルズに関しては大きな新発見のレコードやレーベルもありませんでしたので、今日は数年前に入手したレア・レーベルをご紹介します。
「WITH THE BEATLES」stereo盤(UK:PCS3045)イエローパーロフォンのセカンドプレスであるTYPE3(THE GRAMOPHONEリムでSOLD IN UK~リマークあり)には、微妙な違いで5種類ほどのレーベルを確認していますが、その中で最もユニークなものです。
第1面の6曲目「TIL THERE WAS YOU」の作曲者はメレディス・ウィルソン(Meredith Willson)です。(Wikipediaより)
同タイトルのファーストプレスであるTYPE1(THE PARLOPHONEリムでSOLD IN UK~リマークなし)では正しい表記「Willson」(エルが二つ)ですが、セカンドプレスであるこのTYPE3以降は間違った「Wilson」(エルが一つ)となっているのが通説だったのですが、実はこのTYPE3で正しい表記「Willson」(エルが二つ)が存在していました。
TYPE1=「Willson」(エルが二つ)
TYPE3の通常盤=「Wilson」(エルが一つ)
TYPE3の本盤=「Willson」(エルが二つ)
従ってレーベルの変遷はTYPE1→TYPE3の本盤→TYPE3の通常盤と考えられ、このあと少なくともEMトゥーマークス時代~90年代のレーベルまでは間違ったクレジットのままになります。
Bruce SpizerのUK盤レーベル研究の究極本「Beatles For Sale on Parlophone Records 」の中でも文章ではその存在に触れてはいるものの写真の掲載がなかったもので、拙者もあまり目にしたことがない希少盤です。
因みにジャケット裏面のクレジットは最初からずっと「Willson」(エルが二つ)のままです。