ついにリマスター盤が発売されるビートルズのオリジナル・アルバムですが、現行のＣＤが発売されたのは、１９９８年の３月でした。
その時の東芝ＥＭＩの広告がこれです。３段目に「初回生産分のみ帯にＥＭＩ１００周年ロゴ入り」とあります（帯のタイトルの下にある赤いヤツ）。拙者はこの売り文句に踊らされ、全タイトルを購入しました。（お陰で「ザ・ビートルズ」ドラム・ロゴを拝むことができました。）
ところがどうでしょう。発売から１１年以上経った今でも「ＥＭＩ１００周年ロゴ」入り帯が店頭に山ほど売られております。これって本当に「初回限定」と言えるんでしょうか？誇大広告なんじゃないの？
公正取引委員会にチクリたくなります。東芝ＥＭＩ（現ＥＭＩミュージック・ジャパン）からは「初回限定生産分がまだ販売終了まで至ってない」との苦しい言い訳けが聞こえてきそうですが。
近年の音楽販売業界は、６０年～７０年代の大物アーティストのＣＤを帯を替え、ボーナストラックを加え、紙ジャケやデカジャケにし、リマスターし、ＢＯＸ化し、最近ではＳＨＭなどの高音質ＣＤにして再発を繰り返し、そのたびに「初回限定」と煽り、更に音楽雑誌の加担も取り付けて、お金のある「おじさんコレクター」からお金を吸い上げてきました。もちろんそれらをすべて集めるのが楽しい、というコレクターの方もおられるでしょうし、拙者もある時期まではそのような集め方をしておりましたのは事実ですが、少し前から「これはちょっとひど過ぎるのではないか？もう付き合いきれん！！」との心境になっておるのが現実です。
今回のビートルズのリマスター盤、例によって「初回限定」の文字が躍っておりますねぇ。拙者はもう全部は買いません。どれを買うかはあと数ヶ月、楽しく悩まさせていただきます。
