デッドストック、つまりとっくの昔に姿を消したレア・アイテムがメーカーやディーラーの倉庫などで新品のまま大量に眠っているのが見つかった、という夢のような話がたま～にあります。
数年前にＴＶ東京「何でも鑑定団」に６０年代のＶＡＮのノヴェルティ・グッズが大量に見つかり、北原鑑定士が驚いていたのを見た記憶があります。
見つかったデッドストックのアイテムがレアであればあるほど、そこには必然的にごく少数の「悲しむ人」と大多数の「喜ぶ人」が生まれます。
この世界では「数が少ないが欲しい人が多い→価格が高騰」という「需要と供給」の市場原理が存在します。逆に欲しい人が一定数であれば、そのアイテムの数が増えれば価格が下がる、ということになります。つまり一般的にはデッドストックが見つかると価格が下がる、ということになります。
するとごく少数の人は、高い価格で買ったのにデッドストックが見つかったおかげで価格が暴落した、と悲しみ（怒り）ます。
一方で大多数の人は、いままで高くて手が出なかったのに、手ごろな価格で買えるようになった、と大喜びます。
ビートルズのレコードの世界でも、このＵＳ盤「Leave My Kitten Alone」のピクチュア・スリーヴと輸出仕様のＵＫ盤シングル「LET IT BE」が結構有名です。「Leave My Kitten Alone」は８０年代前半にＥＭＩが発売を準備していたレアテイク集「SESSIONS」からシングルカットが予定されたいた曲で、印刷されながら「SESSIONS」が発売中止になったためオクラ入りしたピクチュア・スリーヴ。９０年代前半まで、ごく一部が市場に流出し、高額で取引されていましたが９５年ごろにデッドストックが発見されました。
「LET IT BE」も同じ頃、アフリカのどこかの倉庫で大量に発見された、と聞きました。いずれも価格はかなり下がり、拙者もその恩恵を享受することが出来ました。
そこで、今日飛び込んできたこのニュース。
sonic@yas U.KさんのＨＰによると「PLEASE PLEASE ME」のGOLD PARLOPHONEのモノ盤とステレオ盤（！）のデッドストックが各６０枚！！発見されたそう。
まさか４月１日のエイプリル・フールではないでしょうねえ？
これが本当なら拙者もついに「ごく少数の悲しむ人」の仲間に入れそうです。しかし、本音を言わせて貰えば「これだけは絶対発見されて欲しくはなかった！！（涙）」
