shadow_pmcのブログ (旧 ビートルズ徒然草)

ビートルズのレコードの重箱の隅を突っつくブログです。

Beatles For Sale on Parlophone Records その2

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遅ればせながら、Bruce Spizer他著 「BEATLES FOR SALE ON PARLOPHONE RECORDS」の紹介です。一部のデイーラー経由では9月に販売開始されていたのですが、ちょっとでも安く買うためにamazon.jpで注文していたところ、10月中旬到着予定が11月に遅れるとの連絡あり。これ以上待つのも我慢できず、これをキャンセルしamazon.comに直発注。先日無事到着した次第。しかし、輸送中にかなり手荒く扱われたらしく、本の重さと簡素な梱包のお陰で四隅にひどい角打ちダメージがあったのにはガックリ。
 
さて内容の方は?
 
絶句... 
 
過去のこの手の本を遥かに凌駕する情報量とヴィジュアルの種類、大きさ、美しさ。まさにUK盤研究本の決定版!英語が読めなくても見るだけで楽しいですが、マニアとしては英語力の必要性を再認識させてくれる一冊。
 
拙者と同じく1970年までに研究対象を限定している点に共感。注目のレーベル研究に関しては、、新発見レーベル多数。よくぞまぁ~ここまで細かく調べて収集したなぁ、って感じでもう脱帽。拙者も600枚以上のUK盤を収集、レーベル研究してきました。「ビートルズUK盤コンプリート・ガイド」が出た時は「まだまだ負けてまヘンでぇ~」と思っていましたが、今回は完全に降参。さすが世界の第一人者は違います。
 
当然のことながら、全てのレーベル・ヴァリエーションを網羅できるわけではなく、極めて少数ながら掲載漏れのレーベルや存在は確認しているも現物を掲載できなかったレーベルもあり、こちらは管理番号付与と記述のみにとどめている。一方でPCで生成された(computer generated)レーベルもあり、後者との違いが解りにくい。
 
このあたりに関しては、引き続き拙ブログで記事にしていくとして、「ビートルズUK盤コンプリート・ガイド」においてCGで作られていたたレーベルで拙者がその存在を疑問視していたレーベルは、この本でも現物は掲載されてておらず、一部には「筆者が存在を確認できなかった」と言及し、一応の結論を出しているところが個人的にはスッキリした印象。
 
いままでのBruce Spizerの本と同様、全体的な満足度は極めて高く、これが5000円位で手に入る現実を素直に喜びたい。またこれを機にBEATLESのレコード市場が活発化すれば言う事なし(添付のチェックリストが大活躍!)。この本の日本語版でも出ない限り新たなUK盤ガイドは全く不要。英語の勉強をしながら向こう3年間くらいはこの本に遊んでもらえそう。