shadow_pmcのブログ (旧 ビートルズ徒然草)

ビートルズのレコードの重箱の隅を突っつくブログです。

アップル黒スリーヴのリプロ

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先日、UKのディーラーからアップル・アーティストのオリジナル・シングルを買ったら、オリジナルに加えておまけにリプロのアップル黒スリーヴを付けてくれました。
 
このリプロを見ると、並べてみてやっと判別できるくらオリジナルそっくり。おそらく、通販やネットでおおまかな画像のみで判断せざるを得ない状況では、判別は不可能でありましょう。
 
このようなリプロは、「本物は高くて手がでないので、せめて本物の雰囲気だけでも味わたい」という方には重宝されますが、コレクkターにとっては、「本物のつもりで買ったら、実はリプロだった」という悲劇につながります。後者には二通りあって、一つはリプロと知らず本物と称して売る行為。これはあまり詳しくない人が人づてにアイテムを入手し、それを転売するときに起こりやすい。もう一つは、リプロと分っていて本物と称して売る行為、つまり「詐欺行為」です。つまり「リプロ」が「フェイク」になってしまうわけです
 
いずれにしても、信頼できるお店やディーラーから買うにこした事はありませんが、ネットオークションのように、海千山千の出品者から買うときは注意が必要です。
 
最近はいとも簡単に本物とそっくりのリプロをつくることができるようで、市場には数多くのリプロが出回ってま
す。特に「紙もの」のリプロは作りやすく、精度が高いです。
 
UK盤では、シングル盤のパーロフォンスリーヴ、今回のアップルスリーヴが1990年代からありますし、最近ではホワイト・アルバム等で使われていいるLP用のアップル黒インナースリーヴも出回ってます。拙者はレコードのリプロは持ってませんが、最近ゴールドパーロフォンのリプロが出てますし、Aマークデモのリプロも昔からあるようです。珍しいとことろでは、「NOT FOR SALE」のステッカーにもリプロがあります。
 
US盤は、もっとスゴイです。アメリカは”フェイク(あえてフェイクと書きます)天国”です。シングルのピクチュア・スリーヴをはじめ、シングル盤やLP盤のレコードにもリプロが多く、有名なプライスガイドにはその見分け方が書いてます。有名なのは、シングル「Can't Buy Me Love」nのピクチュア・スリーヴ、トランペット・エンディングの「Penny Lane」のプロモ、ご存じブッチャーカヴァー、最近ではジュークボックス仕様のEP「MEET THE BEATLES」、「SECOND ALBUM」、「SOMETHING NEW」が出てます。拙者はUS盤はあまりにフェイクが多いので、1990年代よりコレクションの対象から外しました。
 
いまは、何と言っても中国ですね。中国国内で流通しているCDやDVDの80%はフェイクらしいです。ビートルズのリマスターCDのステレオ、モノの両ボックスやローリング・ストーンズの60年代紙ジャケボックス、ジョン・レノンのボックスのフェイクは有名ですね。
 
拙者も、多くのリプロ(フェイク)を掴まされましたが、これも授業料、と割り切って買いまくってました。ニセモノの現物を持っていて初めて本物かどうかの判別ができる、という身勝手な理由をつけて。
いまから考えれば、バブルでしたね。