shadow_pmcのブログ (旧 ビートルズ徒然草)

ビートルズのレコードの重箱の隅を突っつくブログです。

「Darren Young / I've Just Fallen For Someone」 知られざるジョンの曲

「Darren Young / I've Just Fallen For Someone」(Parlophone 45-R 4919) 1962年発売
(A面は「My Tears Will Turn To Laughter」)
 
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レーベルは別にして、このシングル盤からBeatlesを連想されたかたは、相当のマニアであるとお察しいたします。
 
この「Darren Young」という人は、実は「Johnny Gentle」です。Johnny Gentleと言えば、1960年にBeatlesと共にスコットランド・ツアーを行った人ですね。そのツアー中に、この曲をJohnとGeorgeに弾いて聞かせたのですが、サビの部分がうまくフィットでずにいたところ、Johnが自分の曲を弾いてみせたら、それがこの曲のサビにピッタリと合った。そこでJohnは気前よく自分曲をJohnnyに提供し、Johnnyは1年後にDarren Youngと芸名を変えてこの曲を発表しました。
 
クレジットこそありませんが、Johnの曲が世に発表された最初のレコード、という事で知る人ぞ知るレア・アイテム!Beatlesと同じParlophoneからのリリースも何かの縁ですかね。3000枚しかプレスされていないらしく、なかなか入手するのも困難。
 
それでは肝心の曲の出来栄えの方は?
 
全体的な印象は、当時よくある青春ポップス調。
Johnの作ったサビは、それなりに彼が後につくった数々の曲に通じる雰囲気はありますね。歌詞の一部に「the beat things in life are free」とありますが、これは「Money」から拝借してます。後の「Free As A Bird」にもこれによく似たフレーズを使っていますので、たぶんJohnのお気に入りなんでしょう。
 
どうしても聞いてみたい方、このCDで聞けるようです。
拙者もお世話になっている、てらださんのサイトに紹介されてます。
 
今回の記事は、「東京ビートルズファンクラブ」の会報10号で発表された「Johnny Gentle Interview」ほかを参考にさせていただきました。