shadow_pmcのブログ (旧 ビートルズ徒然草)

ビートルズのレコードの重箱の隅を突っつくブログです。

「悲しみはぶっとばせ - You've Got To Hide Your Love Away」

拙者がビートルズを聞きだした中学生の頃は、レコードといった高級品が買える身分ではなく、友達の家で「赤盤」「青盤」を自分のラジカセで録音して、繰り返し繰り返し聞いていたものでした。その中で赤盤に入っていたこの「悲しみはぶっとばせ」は自分的には好きになれなかった曲だったんですが、「アンソロジー2」に収録されたこの曲のアウトテイクを聞いて、その素朴な演奏とジョンのリアルなヴォーカルに魅了され、今ではお気に入りの1曲になってしまいました。
 
1965年8月9日、全米ツアー間近のジョン、ポール、ジョージの3人はロンドンのIBCスタジオに出かけ、ブライアン・エプスタインがマネージメントするフォークグループ「THE SILKIE」の為にこの曲を録音しまた。ジョンがプロデュース、ポールがギター、ジョージがタンバリン(参考資料:「ビートルズを歩こう/マーク・ルイソン他著」)。従って、レココレ11月号の「赤盤・青盤 全曲解説」のこの曲の項に書かれている「ジョン、ポール、ジョージの3人のバックでカバー...」というのは厳密には間違いということになります。曲の出来は...いたって素朴です。ブライアンはこのジョンのデモテイクを聞いて「THE SILKIE」にピッタリと考えたんでしょう。それにしても、ビートルズの3人が参加しているレコードは、後のAPPLEアーティスト以外では珍しい!
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全英28位
 
ついでにですが、赤盤の中でもう一つの好きになれなかった曲は「ラヴ・ミー・ドゥ」。同じく「赤盤・青盤 全曲解説」のこの曲の項に「93年CDにはリンゴ・ドラム・ヴァージョンが収録されている」と書かれているのでビックリ。「ほんまかいなぁ」とそのCDを引っ張り出して聞いてみるとやっぱりアラン・ホワイト・ヴァージョン。ビートルズのCDもこれだけの多くの種類が発売されて来ると、レココレの執筆陣もだんだんとこんがらがって来るのも仕方ないかな。