shadow_pmcのブログ (旧 ビートルズ徒然草)

ビートルズのレコードの重箱の隅を突っつくブログです。

レコード・コレクターズ誌 ビートルズ「赤の時代」「青の時代」に物申す

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先月から続きのレコードコレクターズ誌の「赤の時代のベスト50曲」「青の時代のベスト50曲」を読んでいて、久しぶりにムラムラと拙者の「指摘マン」の本能が湧き上がってきた。

もちろん選曲に対してではない。一緒に掲載してある「その曲が英国で最初に発売になったLP、EPのジャケット、シングルのレーベル」の写真に対して、である。
明らかにセカンド・プレスと思わしきレーベルなんかが多数掲載されている。

小姑のように、細かい指摘をさせていただいて申し訳けないが、レコードコレクターズ誌は「レコードコレクターの為の雑誌」である以上、この辺にも拘ってほしかった。
「そんな細かい事はどうでもいいんじゃないの?」と言うんなら、ミュージック・マガジン誌に特集すればよかったんじゃないか、と思う。

まずは挨拶代わりに、
「赤の時代」のレコード・レーベル・ギャラリーの「Love Me Do」の赤レーベル。これは「MADE INGt. BRITAIN」のあるセカンド・プレス。

本編に入り、いきなり1位の「She Loves You」と27位の「Ticket To Ride」」は
これはレーベル上のPARLOPHONEのロゴが小さいセカンド・プレス。大きいのがファースト・プレス。

2位の「Help」、13位/19位の「Day Tripper」/「We Can Work It Out」。これらはリムがGRAMOPHONEで始まるセカンド・プレス。PARLOPHONEで始まるものが、レーベル変遷上のファースト・プレス。

続いて「青の時代」に突入。

9位「Let It Be」のコメントに「アルバム・ヴァージョンのギターソロはポール」とあるが、本当か?
マーク・ルイソンの「レコーディング・セッション」の本には、1970年1月4日に「ジョージがソロを加えた」と書いてあるが...新説か??

11位の「All You Need Is Love」は、「Recorded During “Live” World Television Transmission」のあるセカンド・プレス。ないものがファースト・プレス。

13位「Your Mother Should Know」を始めとするEP「Magical Mystery Tour」に書かれているカタログ番号は「MMT1~2」だが「MMT2」なんて番号は存在しないし、STEREO盤の表記が抜けている。
SGTやThe Beatlesの表記を踏襲するなら「MMT1(mono)/SMMT1(stereo)」が正しい。

21位「Lucy In The Sky With Diamonds」のコメントに「発売は5月」とあるが、事実は「発売は6月」。ジャケット写真の下にも[1967.6.1]と書いてある。

28位の「Long And Winding Road」を始めとするLP「Let It Be」収録曲に掲載されているLPジャケットは、PSX1(BOX)のものではなくPCS7096(単品)のものだ。

41位「It's All Too Much」を始めとするLP「Yellow Submarine」収録曲に掲載されているLPジャケットのカタログ番号にはMONO盤の表記が抜けている。これもSGTやThe Beatlesの表記を踏襲するなら「PMC7070(mono)/PCS7070(stereo)」が正しい。

さて、いかがでしたでしょう。このブログをご覧いただいてるコレクター諸氏の中にも同じ思いを持たれている方もおられるのではないでしょうか?ただ、どれがファースト・プレスか?を判断するのは諸説あろうかと思うので、ご意見、反論、大歓迎。

ジャケットやレーベル写真提供はいつもの吉田氏のようだが、さりげなくDecca Pressを掲載したり、42位「The Ballad Of John And Yoko」では、今まで見た事のないレーベルを掲載する所はさすが吉田氏。これらを見てると、わざと我々に間違いを指摘させて、影で喜んでいるんじゃないかとさえ思えてくる。

最後に、極めて個人的な意見。
29位「You Know My Name」のコメントで「ブライアン・ジョーンズのサックスも見事」とある。あの素人丸出しのサックスのどこが「見事」なんでしょう?拙者なら「味がある」と書きますがね。


追加 9/11/2008

当ブログ来訪者の方から「Red Parlophoneは"Made in Gt. Britain" 表記ありがファースト・プレス」説をご紹介いただきました。これについては、異論もありますので、また記事にするつもりです。

従いまして
『「赤の時代」のレコード・レーベル・ギャラリーの「Love Me Do」の赤レーベル。これは「MADE INGt. BRITAIN」のあるセカンド・プレス。』
はいったん保留させてください。当ブログ来訪者、関係者の方々にはご迷惑をおかけいたしますが、どうかご了承ください。

追加 10/11/2008
同じく、「All You Need Is Love」で「Recorded During “Live” ~」がないものがファースト・プレス、との説にも明らかな物証がないようです。