このレコードマップを買った1998年ころは、拙者の中古レコード屋さん廻りの絶頂期で、休みの日はもちろん、会社帰りも時間がある限り中古レコード屋さんを覘いてました。
年に数度の東京出張の時は、このマップを持って行くのはあまりに重いので、渋谷、新宿をはじめ、目ぼしいレコード屋さんの地図をコピーしてもって行きました。
東京方面のレコード屋さんは滅多に行けないので、たまに行くと見るもの全て新鮮で驚きの連続でした。何と言っても西新宿なんかでは、ジョン・タヴナー「鯨」の帯付きなど、見た事のないレコードが沢山あったのは驚きでした。同時にあまりの値段の高さも唖然としましたが...
ある所の某有名ビートルズ専門店へ行った時などは、いきなり入店拒否に会いました。
(店員)「ご予約されてますか?」
(拙者)「いいえ」
(店員)「何かお探しですか?」
(拙者)「いいえ、ちょっと見せていただきたいんですが?」
(店員)「冷やかしはお断りしてます」。
カタログにはちゃんと店の地図まで載っていて、通販専門店でもないようなんですがね。
しかし、一番驚いたのは、あるレコード屋さんに入った時で、何と、レコード棚にあるレコードは全てカラー・コピー!! 現物を見たい人はカウンターで見ることになっているらしい。粗末に扱われたら貴重なレコードが傷むという気持ちはわかりますが、これではわざわざレコード屋さんへ行く意味が半減しますよね。大阪と東京では商売の風土が違うということを思い知りました。
最近では、売り物ではない超貴重盤のカラー・コピーを壁にところ狭しと張り出しているお店も出だしましたが、何を考えているんですかね。店側の自己満足でしかありませんよね。
こんなこともあって、中古レコード屋さん廻りのテンションは急減退。お店の閉店が急増したことも加わり、今ではもっぱらパソコン上での世界中のレコード屋さん廻り。