来月、ついにビートルズの紙ジャケCDが発売されます。皆さんは購入されるんでしょうか??
拙者はパスの予定です。
今後ユニヴァーサル側は手を変え品を変え、ビートルズ作品を連発する事でしょう。せっかく買ったものが、数年たたず上位アイテムに凌駕され、CD棚の飾り物になった経験はもうこりごり。
「発売されるすべてのビートルズ・アイテムを収集する」王道コレクターの道は数年前に断念しました。
少し調べて見ると、東芝がCDの発売を開始したのは1982年11月1日らしく、ニューミュジック系がCAで、ロック系がCP、クラシック系がCCのヘッダーで、デジタル録音が3800円(38)、アナログ録音が3500円(35)、カタログ番号はニューミュジック系が1001盤から、それ以外は3001番からだった様です。
さて、それではロック系の栄えある1番」(CP35-3001)は、いったい誰だったのでしょうか??
それは実は「ポール・マッカートニー/タッグ・オブ・ウォー」だったんですね。
以降クラシックやジャズ系の作品が続き
前述の「アビイ・ロード」が3016番、
続いてピンク・フロイド「狂気」が3017番。
「ベティデイヴィスの瞳」を大ヒットさせたキム・カーンズが続き(3018番)、
ローリング・ストーンズ「刺青の男」が3032番。
ポールの「パイプ・オブ・ピース」が3084番
ウィングスの「グレイテストヒッツ」が3114番
ストーンズの「リワインド」が大きく飛んで5021番
当時、東芝はCDプレス工場を持っておらず、ソニーに製造を委託。従って初期盤のソニープレスにはCDの表面中央部に「MANUFACTURED BY CBS/SONY RECORDS INC」の刻印あり。1983年4月から東芝は自社の御殿場工場でCD生産を開始、以降は正真正銘の東芝プレスとなります。
また、初期盤には帯はなく、シュリンクラップの上からタイトル等が記載された金色のステッカーが貼られていました。その後、通常の紙帯付のタイプに変更されましたが、このタイミングと自社プレスのタイミングが一致するのかどうかは調査不足のため不明です。
いずれにしても、この時期のCD収集は容易ではなく、海外のコレクターからは、そのCD面のデザインからBT(BLACK TRIANGLE)と呼ばれ人気が高い。その希少性に加え、現在のCDよりも音が良いものもあるようで、初期マト盤とともに中古市場では驚くべきプレミアが付いているタイトルもあるようです。
参考ホームページ:B級オーディオFAN