shadow_pmcのブログ (旧 ビートルズ徒然草)

ビートルズのレコードの重箱の隅を突っつくブログです。

忘れられないレコード屋さん その1

中古レコードを買うとき、一番気を使うのが「レコードのきれいさ」ですよね。お店で買う時は、ジャケットは見ればおおよそわかるし、レコード盤は検盤さえさせてもらえば、ある程度は把握できます。

昔は、エサ箱の上で自由に検盤できたのですが、だんだん厳しくなり、カウンターの店主の前で検盤しなくてはならなくなりました。どうやら店主の目を盗んでプライスカードを付け替える輩がいるらしいです。

小心者の拙者は、この店主の前での検盤というのが苦手で、一旦検盤してもらうと、気に入らない場合でも「要らない」と言いにくい、というのがその理由です。従って、店側のつけた「グレード表示」を信じて買うわけですが、このグレード表示が異常に甘いところがあるのはご存知の通りで、だまされたような目にあうのは日常茶飯事でした。

ひどいのではちょうどプライスカードで隠れていたところに落書きがあったり(確信犯)、レコード屋さんの蛍光灯の下ではきれいなレコードでも家でよく見れば細かいキズだられだったり。だいぶ授業料を払って、店の判別ができるようになりましたね。

信販売でレコードを買うときは、もっとハイリスクでしたね。特にひどかったのが、関東の某店。ここは衝撃的なお店でした。グレーディングが甘いことは言うに及ばず、カタログで買ったあるUKシングル盤など「M(ジャケット)/EX(レコード)」の表記だったので買った。届いてみたらなんと、スリーヴはUKカンパニースリーヴは付いてなくて、その辺で購入された白スリーヴなんてことがあった。既成の白スリーヴ付きなんて普通「スリーヴなし」と標記するでしょう?それがM表示なんてもう笑うしかない。

ある月はカタログが届かないので電話して催促したら「送っているはずです」の一点張り。それまで何度も買っているんですから、もう一度送ってくれてもいいようなもんですけどね。また買うかもしれないのに。
商売人としては失格です。

最後はUKオリジナル盤のLPを買ったとき、写真ではスピンドルホール周りが白く剥げていたのに、届いてみるとその部分を黒くマジックで塗って、修正してある。全くいらんこと、余計な事をする店だった。先にも言いましたように、拙者は気が弱いので返品もできなかった。

まあひどい店でしたけど、これがまた不思議なことに、いまだに商売をやってらっしゃるのですよねえ。ありがたいお客がたくさん居られるんですね。

まだまだ、印象的なお店がありますが、続編はまた機会があれば。