今年も残すところあとわずかとなりましたが、今年もたくさんのビートルズを買いました。収穫のご報告はまたの機会とさてていただき、今日は、今年買った中で一番うれしかった「オープンリール・デッキ」のお話です。
なぜオープンリールが欲しかったかと言いますと、今までコツコツと買い集めていたビートルズのオープンリール・ソフトを聴いてみたかったからです。それで、このAKAIのGX646というデッキを買いました。
30Kg近い重さと発熱量の多さにはいささか閉口しましたが、
さすが往年の上級機。高級感あふれる外観と重量級の再生音は素晴らしいものです。オープンリールが活躍していたころは、貧乏高校生にとってはまさに憧れの的でありました。STEREO誌や週刊FM誌で2トラ・38機(ツートラサンパチ)を穴が開くほど眺めていたものです。
さて、ついに我が家にGX646が到着。腰を痛めないように梱包から出し(何と言っても30Kgの鉄の塊だぁ)、ケーブルを接続、むかし買ったテープをセットして(これが結構手間がかかる)再生。音が出てまずひと安心。ゆっくり回るリールから、密度の濃い、ノイズレスのMONOサウンドが鳴り響く。感動です。
簡単・手軽・安価なカセット・デッキに駆逐された悲運の高級オーディオ機。現代のようなCDやDVDで簡単にコピーできる環境とは無縁の世界。手間をかけて楽しむ、また時間がゆっくりすぎていくことを楽しむ「スローライフ」という生き方もたまにはいいのではないでしょうか?