shadow_pmcのブログ (旧 ビートルズ徒然草)

ビートルズのレコードの重箱の隅を突っつくブログです。

Run For Your Lifeの「ボコッ」

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RUBBER SOULの最後の曲、「Run For Your Life」は、ジョンが最も嫌いな曲の1つであることで有名ですが、アナログ盤のRUBBER SOULでは、この曲の間奏部分に「ボコッ」というノイズが、かなり大きな音で入っています。なぜこののノイズが修正されず残っているのかは謎ですが、ハプニングも喜んで音溝に記録した彼らのこと、レココレ増刊コンプリートワークス②の森山氏がお書きのように、マイクに何かが当たったんだろうと思っていました。

ところが、先日、10年ぶりくらいに「LOST LENNON TAPES」を引っ張り出して、聞いていたところ、そのVolume Twenty-Oneに、この曲のアウトテイクが収録されているんですが、何気なく聞いていると、このテイクではその「ボコッ」がないんです。

このアウトテイクは、サビのジョンのヴォーカルがシングルトラックであるのが大きな特徴なんですが、残念ながら間奏が終わるとフェイドアウトしてしまいます。演奏もジョンのヴォーカルも正規テイクを同じなのでアウトテイクというよりは「ミックス違い」と呼ぶ方が正しいシロモノなので、この「ミックス違い」に「ボコッ」がないのは
変な話です。果たしてなぜ、完成途中のミックスに「ボコッ」がなく、完成テイクに「ボコッ」が入っているのでしょうか?

CD化に合わせてこの「ボコッ」はカットされてしまいましたが、愛聴盤のUK盤ラウドカットを聞くたびに、この「ボコッ」がやたら耳につきます。もしジェフ・エメリックがこのRUBBER SOULセッションも担当していたら、例の本に書いてくれたかもしれません。残念!