ブートレッグに熱を上げていた頃に欲しくてたまらなかったのが、このTOBE-MILO製作の「TELEVISION OUT・TAKES」でした。
何がそんな魅力的なのかというと、なんといってもこのジャケット。マック店員に扮したポール・マッカートニーとそれを情けなさそうに見るジョン・レノン。
ビートルズ海賊盤事典でこのブートを知った時は、著者の松本常男さんの「日本には数枚しか入荷していない。TOBE-MILOを持っているのが本当のマニア」とかいう文章に完全に洗脳され、田舎に住むブートレッグジャンキーは「いつかはTOBE-MILOを」と心に誓ったのでありました。
それから5~6年後にFAR EASTというもともとスプリングスティーンのレコード専門だった通販レコード店で入手できたわけですが、当時はかなりのブート・バブル。かなり高かったのを思い出します。このポールのイラストも1967年発売の「Cream」という雑誌のパクリだったことも後になって知りました。
限定プレスで個別番号付、ジャケットのセンスやつくり、内容も超一流のブートレッガーで、アメリカでマニア間でしか流通しなかったと言われるTOBE-MILO製ブート。
ジャケットには大きくポールが写っているのに、肝心の中身はポールの曲が入っていないという「人をおちょくったような」このブート。今でもお気に入りです。