1970年2月にビートルズの新マネージャー、アラン・クラインがAPPLE社の経済的危機回避の一策として発売したUS盤「HEY JUDE(BEATLES AGAIN)」(SW-385)にもUK盤のエクスポート仕様盤があります。
これには大きくEMIワンマークのSilver/Blackレーベル(P-CPCS106)とAppleレーベル(CPCS106)の2種類が存在しますが、今回取り上げるのはAppleレーベルです。
このAppleレーベルにも大きくは色目の濃いDark Appleと薄いLight Appleの2種類あり、またDark Appleにも2種類のサブタイプがあります。
①まずは最初期と思われるDark Appleレーベルで、SIDE1の3曲目が「PAPER BACK WRITER」、6曲目が「REVOLUTIONS」と誤植のあるレーベルです。(正しくは「PAPERBACK WRITER」「REVOLUTION」ですね)
②次は同じDark Appleレーベルで、SIDE1の3曲目が「PAPER BACK WRITER」のままですが、6曲目が正しく「REVOLUTION」と修正されたレーベルです。
③最後は1972年頃に発売されたLight Appleのレーベルで、ここでやっと「PAPERBACK WRITER」と修正されます。
UK輸出盤ですがこのAppleレーベルは国内でも一定数は販売されたようで、そんなに珍しいものではありません。マーケットでは①の誤植盤が人気のようですが②の方が入手は難しい。とはいってもEMIワンマークのSilver/Blackレーベル(P-CPCS106)に較べるとはるかにマーケットに出る数は多い。
正規の国内盤は1979年になってやっと発売。EMIトゥーマークスのSilver/BlackレーベルでカタログナンバーはPCS7184でした。